はじめてのファミリーキャンプをスムーズに!設営・撤収の時短テクニック
導入
ご家族で初めてのキャンプに挑戦される際、テントの設営や撤収にどれくらいの時間がかかるのか、スムーズに進められるのかといったご不安をお持ちのお母様もいらっしゃるのではないでしょうか。特に小さなお子さんが一緒の場合、準備や片付けに手間取ると、お子さんが飽きてしまったり、思わぬ事故につながったりする可能性も考えられます。
しかし、ご安心ください。ちょっとした工夫と事前の準備によって、設営も撤収も格段にスムーズに進めることができます。この記事では、超初心者ファミリーの皆様が、キャンプの時間を最大限に楽しむための設営・撤収時短テクニックを分かりやすくご紹介いたします。
1. 事前準備で差をつける時短術
キャンプ当日に慌てずに済むよう、出発前の準備が非常に重要です。
1-1. 持ち物のパッキング工夫
- 使用順にまとめる: キャンプ場に到着後、まず最初に使うもの(テント、タープ、設営工具など)は、すぐに取り出せるように積み込みましょう。車の荷室の一番手前や、専用の収納ボックスにまとめておくのがおすすめです。
- グループ分け: 調理器具、寝具、着替え、遊び道具など、用途別にバッグやコンテナにまとめて収納します。何がどこにあるか一目でわかるようにすることで、探す手間が省けます。
- チェックリストの活用: 持ち物リストは必ず作成し、パッキングしながらチェックすることで、忘れ物を防ぎ、当日「あれがない、これがない」と焦る状況を避けられます。このリストは撤収時にも活用できます。
1-2. 設営手順の事前確認
- 動画や説明書で予習: お使いになるテントやタープの設営方法は、事前にメーカーのウェブサイトで公開されている動画や、付属の説明書で確認しましょう。イメージを掴んでおくことで、現場での作業がスムーズになります。
- 自宅での試し張り(推奨): もし可能であれば、キャンプに行く前に自宅の庭や公園などで一度試し張りをしておくことを強くおすすめします。実際に手を動かすことで、設営のコツや注意点が明確になり、本番での時間短縮につながります。
2. 設営をスムーズに進めるための工夫
キャンプ場に到着したら、焦らずに以下のポイントを押さえて設営に取り掛かりましょう。
2-1. 家族での役割分担
- 具体的な役割の決定: 事前に大人同士で役割を分担しておきます。例えば、一人がテント設営のメイン担当、もう一人がお子さんの見守りや荷物の整理、食事準備の補助といった形です。
- お子さんにも簡単な手伝いを依頼: 小さなことでもお子さんにお手伝いを頼むことで、ご自身の役割を認識し、退屈せずに過ごせる場合があります。「この石を集めてね」「お父さんのペグ(テントを固定する杭)を持ってきてくれる?」など、簡単な作業をお願いしてみましょう。
2-2. サイト選びのポイント
- 平坦で障害物の少ない場所: 設営スペースは、地面が平らで石や木の根などの障害物が少ない場所を選びます。傾斜のある場所やデコボコした場所では、テントが安定しにくく、設営に手間がかかるだけでなく、寝心地も悪くなります。
- 水場やトイレからの距離: 特に小さなお子さんがいる場合、水場やトイレへのアクセスが良い場所を選ぶと、いざという時に便利です。
2-3. 設営時の優先順位
- シェルターの確保を最優先: まずは雨風をしのげるテントやタープ(シェルター)を最優先で設営します。これができてしまえば、天候が急変しても安心です。
- その後の配置: テントが建ったら、次にテーブル、チェア、寝具など、実際に使うものを順に配置していきます。調理器具などは、食事の準備に取り掛かる直前に準備しても間に合います。
2-4. 便利な道具の活用
- ワンタッチ・ツールームテント: 設営が比較的簡単なワンタッチテントや、リビングスペースと寝室が一体となったツールームテントは、初心者ファミリーにとって大きな時短につながります。
- 電動エアポンプ: エアマットやエアベッドを使用する場合、電動エアポンプがあれば手動よりもはるかに早く準備が完了します。
- 充電式ランタン: 設営が夜間になりそうな場合は、広範囲を明るく照らせる充電式ランタンを事前に用意しておくと、手元がよく見えて作業がはかどります。
3. 撤収を効率化するポイント
楽しい時間はあっという間に過ぎ、撤収の時が来ます。撤収も計画的に進めることで、最後まで気持ちよくキャンプを終えられます。
3-1. 撤収前夜からの準備
- 不要なものの片付け: 前日の夜から、使わないものやゴミを少しずつ片付け始めましょう。ゴミは分別し、持ち帰りやすいようにまとめておきます。
- 乾かせるものは乾かす: 洗濯物や食器など、乾かせるものは夜のうちに干しておくと、朝の撤収作業時に濡れものを減らせます。
3-2. 撤収時の手順
- 濡れているものから乾かす: テントやタープが夜露や雨で濡れている場合は、朝食などを済ませながら乾かす時間を設けましょう。完全に乾燥させるのが難しい場合でも、なるべく水分を拭き取ってから収納することで、カビの発生を防げます。
- 設営の逆順を意識: 撤収は設営の逆順を意識するとスムーズです。小物や個人装備から片付け始め、最後にテントやタープを畳むようにします。
- 片付けながら分類・パッキング: 荷物をただまとめるのではなく、帰宅後の片付けも意識して、使い道ごとに分類しながらパッキングしていくと、家での手間が省けます。
3-3. 帰宅後の手間を減らす工夫
- ゴミの最終分別: キャンプ場で完璧に分別するのが難しい場合でも、自宅に持ち帰ってから最終的な分別を行うための準備をしておきましょう。
- テント・タープの乾燥・清掃: テントやタープは、帰宅後できるだけ早く広げて完全に乾燥させ、泥や汚れを落としましょう。これが次に気持ちよく使うための大切なステップです。
結論
初めてのファミリーキャンプで設営や撤収に不安を感じることは自然なことです。しかし、事前の準備やちょっとした工夫、そして家族での協力によって、これらは決して難しい作業ではありません。ご紹介した時短テクニックを活用し、スムーズに設営・撤収をこなすことができれば、その分、お子さんとの遊びの時間や、ゆったりとした家族の時間を増やすことができます。
ぜひ、これらのヒントを参考に、ご家族皆様で安全に、そして心ゆくまでファミリーキャンプの醍醐味を味わってください。